クワンソウ
クワンソウとはユリ科ワスレグサ属の一種で、沖縄県が指定する伝統野菜28品目の1つです。
沖縄地方に生育しているクワンソウは、昔からつぼみ、葉さらには根を不眠症、興奮(イライラ)などに聞く民間薬草として、また食材としても古くから民家の周辺で栽培され、利用されていました。
琉球王朝時代の侍医頭、渡嘉敷親雲上(トカシキペーチン)が、今から約180年前1832年に『御膳本草』という書物で初めて日本に紹介しています。
クワンソウ(和名:アキノワスレグサ)は沖縄ではニーブイグサ(沖縄方言で眠り草という意味)とも呼ばれ、中国では「忘憂草」、「黄花菜」、「金針花」と呼ばれています。
沖縄を中心とした南西諸島、遠くは台湾まで分布している多年草です。本州だと鹿児島県あたりまでは分布しています。
クワンソウに似たユリ科の花なら、関東地方まで分布しているそうですが、その中でもオキシピナタニンの含有量が最も多いのはクワンソウなのです。
オキシピナタニン
「ぐっすりん」は日本だけではなく、世界でも初めてユリ科植物クワンソウからオキシピナタニンを抽出単離させることに成功しました。
オキシピナタニンとはとても不安定で特異なアミノ酸の1種です。クワンソウの生葉に多く含まれておりますが乾燥葉にはほぼ含まれていません。
オキシピナタニンは特異なアミノ酸の一種で、体の働きを助ける貴重な成分です。ユリ科植物の根・葉・花に含まれており、グルタミン酸の誘導体が「オキシピナタニン」です。
植物の基礎代謝には、タンパク質合成に必要な窒素の供給源として、グルタミン酸が重要な役割を果たしていますが、ユリ科の植物には、グルタミン酸を始めとする遊離アミノ酸の含有量が非常に少なく、代わりに「オキシピナタニン」が大量に含まれています。
同志社女子大・薬学部では、従来から海外の薬用植物に含まれる特殊なアミノ酸として報告されていたオキシピナタニンが、沖縄のクワンソウに極めて多量に含まれていることを見出しました。
その含量は国内の植物の中で報告された中では最も高いことが明らかになっております。
相当数の被験者に 2 年半、オキシピナタニンを1日 100mg、50mgと分けて飲んでもらい、特に依存性、習慣性があるとの報告はありません。
2011年6月には1カプセル 100%のオキシピナタニン 10mg発売以来 1,000人以上にテスト販売しましたが、副作用(依存性、習慣性)の報告が全くありません。
また、(財)食品薬品安全性センターによる安全性試験においても問題が無いことが確認されています。