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高齢者に多い中途覚醒とその原因

高齢者に多い中途覚醒とその原因

お久しぶりです。
今回は高齢者の睡眠について触れていきたいと思います。
いつも紹介しているノンレム睡眠ですが、
実は20~30代ぐらいから、その獲得時間はなだらかに下降していくことが分かっています。
この傾向は深睡眠であるほど顕著になるようです。

ノンレム睡眠は老化する
ノンレム睡眠は第一段階から第四段階まであると、前回紹介していますが、
50代以降からは第四段階が見られることはほとんど無いとされている説もあります。
ノンレム睡眠に関しては、比較的早く老化が始まるといってもいいかもしれません。

この老化が顕著になると、夜間の深い眠りが少なくなる上に、中途覚醒が多くなってしまいます。
通常の中途覚醒はほとんど記憶にありませんが、再度入眠するまでの時間が長くなってしまった場合には記憶に残ってしまいます。これが「夕べは何度も目が覚めてしまった」という自覚になってしまいます。

睡眠効率について
睡眠効率は、”実際に眠っていた時間”/”ベッドにいた時間”で算出されます。
上記から察することができると思いますが、これは加齢に連れて低下していくとされています。
さらに心理的なストレスが加わると、不眠症に以降しやすいそうです。
高齢者に不眠症の方が多いのは、こういった生理的特性が影響していることもあるそうです。

入眠に入る時間と起きる時間
高齢者になると、入床と起床する時間が早くなる方も多いのではないでしょうか。
それに伴い睡眠時間が短くなっているケースもあると思います。
もともとの睡眠時間が短い上に、睡眠効率が悪くなり、さらに中途覚醒まで増えてしまっては睡眠障害になる可能性はかなり高くなってしまいます。

解決策
日常生活であまり動かなかったり、やることがあまり無いからお昼寝時間が長引いたり、、。
これらは夜間の深睡眠減少や中途覚醒増加の一因になっている可能性があります。
月並みですが、やはり運動することが一番の解決になるかもしれません。
もしくは趣味を持たれたり等、日常生活を充実させることが大事です。
日中に蓄積した疲労を睡眠をもって解消できるサイクルができれば一番良いですよね。
睡眠をとるために何かに取り組むというより、普段の生活をどう充実させるか。
毎日を楽しく過ごせれば、自ずと睡眠の問題は解消されていくのかもしれません。

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